中小企業の広報戦略:情報公開のタイミング


大企業には広報部があり、新商品、新サービスなどをプレスリリースで発表する内容や方法を厳格に管理し、効果的になるように活動しています。
中小企業では、そういう経験者を雇用しているならまだしも一般的には深く考えずに発表などされていることでしょう。

今回は、“情報公開のタイミング”についてです。
プロモーションを効果的にし、実益に結びつけるために重要なことです。

早ければいいわけではない

世の中の人に知ってもらいたい“サプライズ”は早く公開したいものでしょう。
でも準備は整ってるでしょうか?
新商品であれば、販売できる環境ができた後にリリースすれば、購入に直結します。早すぎると、注目された話題でも忘れ去られてしまうかもしれません。
ただし、販売開始まで数か月かかるなど長期的なプロモーションとして、戦略的に情報を小出しにしていくという手法はあります。自動車メーカーが車のシルエットだけ先に公開して、正式発表は⚪︎月⚪︎日!とかいうやり方で、ティザー広告と言われているもので、期待感を煽っていくものですが、難易度は高いし、中小企業としてそこまでやる必要があるかは疑問です。

特に限定販売など数が限られているもの

販売数が限られている限定販売で予約が必要とか、チケット購入が必要なイベントなど主催する側も完売したい、あるいは売れ行きの推移を把握したいというような性質のものであれば、情報公開はもっとも重要だと思います。
この場合には予告としての情報公開も必要でしょうね。
買えたことへの満足感と、買えなかった不満が表裏一体とでも言いますか、次回は両者にまた興味をもっと欲しいのでアフターケアも考えておく必要があります。

テレビでの告知と合わせる

インターネットの時代といえど、同時に多くの人が同じ情報を得ているテレビの影響力はいまだにすごいです。
ローカル局であれ、番組で紹介してもらえるという機会は最大限に活用しましょう。
テレビを見ている人は、気になったものはすぐに検索します。検索して詳しい情報を得ようとします。
放送と同時にホームページへのアクセスが始まるわけですね。
その時やるべきこと!
会社名、お店の名前で検索するはずです。検索した時に一番上に表示されるページを確認しておきます。そのページに番組で紹介された物、事に関する詳細な情報、場合によれば直接購入につながるようなリンクなどを目立つ位置に載せておくのです。
検索で表示したページに、番組で紹介されたものに関して掲載されていたら“おしまい”。アクセスした人はどこかに行ってしまい戻って来ません。

注意しなければならないタイミング

他社とコラボレーションなどして開発などした、共同リリースであれば、その会社と公開するタイミングを合わせなければなりません。同時に行わなければ、先に発表した社の方が有利になるのでトラブルの元。
さらにその他社が大企業だとして、株式上場をしていると、その公開する情報が株価に影響する可能性もあります。このケースでは、株式市場の場が閉まってから公開するというのが一般的です。
テレビで取り上げられるようなケースも、テレビの放映に合わせる必要がありそうです。フライングするとテレビ局の機嫌を損ねますよ。

このように中小企業の広報戦略にもスキルは必要です。
JOYNT.workは単にITソリューションを提供するだけではなく、大手ポータルサイトでの経験を活かして広報に関するお手伝いも可能ですのでお問い合わせください。