軽井沢を舞台にしたTBSのドラマ『カルテット』は軽井沢町の人はもちろん、東信地方の人たちも大注目だったようです。
もちろん全国的にも、視聴率はイマイチだったようですが、評判になっていたのではないでしょうか。
『カルテット』のTwitter利用が面白かったので、コンサル的に考察してみました。
すでに放送は終わっていますが、公式アカウントのフォロワー数は17万人近くいます。
面白いのは、このドラマから派生した“勝手な”アカウントもいくつも登場していることで、「世吹すずめ」「家森諭高」という登場人物毎のアカウントはもちろん、台詞がおもしろいということでしょうか「カルテット bot」というようなアカウントもできてます。
公式アカウントのツイートで特徴的なのは下記です。
・放送時間予告
・楽屋ネタ
・スタッフの真摯な姿勢
放送時間が迫ると、「あと○分」というようなボードを持った女優さん、俳優さんの写真を登場させます。
【よる11時10分スタート!】
まもなく第8話放送開始です!!#カルテット pic.twitter.com/xVRwdt79ey— 【公式】火曜ドラマ『カルテット』 (@quartet_tbs) 2017年3月7日
Twitterのタイムラインが時系列に近いということで番組開始を思い出させてくれるには向いてます。facebookのように時系列順ではないものではこうはいきません。
後半ではWBCの試合延長に影響されて放送開始時間がずれ込んだときなどにはまさに真価を発揮したことでしょう。
facebookも含めたSNSで有効な戦略は“楽屋ネタ”です。
日頃見ることができない有名人の素顔をかいま見れるツイートは、フォロワーに親近感を感じさせ、結果的によりドラマに深く入り込んで行くことに繋がるでしょう。
「カルテット時間軸ズレてる問題」という話題が持ち上がりましたね。
視聴者はそこまで見てくれていることに対して、残念ながら視聴者の期待外れということにもなったかもしれませんが、スタッフは公式アカウントで丁寧に回答していました。
『カルテット』はfacebookを使いませんでした。
実名のネットワークには実は限界があると思います。
匿名のTwitterのネットワークだからこそ、プロモーション力はfacebookよりも高いでしょう。
その実例はドミノの動画を公開したツイート。
フォロワーは17万人なのに、「いいね」は7万近くあります。すごい率ですよね。
これがTwitterのポテンシャルなんです。
『カルテット』Twitter公式アカウントの戦略は明確に“視聴者とドラマを近づけてドラマのファンを作る”ということであったはずです。
この戦略は中小企業や自営業でも活用できるものです。
もちろんfacebookに向いている戦略もあります。
自らのビジネスを特徴をとらえたうえで、SNSの特徴にあわせてうまく使って行けば有効なわけです。